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やりたいことをやる。やりたくないことはやらない。

赤外写真のプロセスの話。

赤外写真を撮ったはいいけど、どうやってあのどす黒い空にしたらいいの?
そんな疑問に答える記事です。

 

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Step1. RAWを現像する

そもそもですが、JPGで撮ってるとこの時点で終了です。赤外撮影では色温度が大きく転びます―というか赤~赤外波長しか使っていないのですから、通常撮影の色温度の調整範囲を超えて、大きく変更する必要があります。そのためには、後から色温度調整できるRAWで撮影することが必須となります。

さてRAWデータをフォトショップで開きます。個人的にライトルームは使わない主義なので、ここではCameraRawの画面で進めますね。

 

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CameraRawではホワイトバランスツールを使ってざっくりとホワイトバランスを合わせます。色温度は高い方に振り切れてしまいますが、そこはさっさと諦めて画像をフォトショで開きましょう。

 

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ホワイトバランスを合わせてフォトショで開いた状態です。この時点では血の空が広がっています。これをカラースワップして青とマゼンタに分離していきますよ。

 

Step2. カラースワッピング

ここが本題のカラースワッピングです。処理の内容としては、Rチャンネルの内容をBチャンネルに、Bチャンネルの内容をRチャンネルに入れ替えます。Gチャンネルはそのまま。

文章に書くと簡単ですがサッパリイメージがつかめませんね。赤外線写真を始めるにあたって、自分もこの処理について前情報を得ていましたが、正直ぜーんぜん理解できませんでした。なんでそれをすると空が青くなるんだろ???

撮影するようになると薄らぼんやーり理解することができますが、とりあえずここではプロセスを前に進めましょう。

 

色調補正からチャンネルミキサーの調整レイヤーを作ります。

出力先チャンネル:レッドを選択し、スライダーを調整します。

レッド→0%

ブルー→100%

これでレッドチャンネルの内容がブルーチャンネルに変換されました。

 

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次に出力先チャンネル:ブルーに切り替え、同様に

レッド→100%

ブルー→0%

に設定します。

これによりブルーチャンネルの出力がレッドチャンネルに変換されました。

 

f:id:fixsenia:20170205001855p:plain

 

これでカラースワッピング自体は終了。後は通常通り、微調整に入ります。

この処理でいちいちスライダーを調節するのは面倒ですし間違いの元なので、アクションに登録するなどして簡略化すると便利です。

 

Step3. 色温度を再度調整

さて、スワップしてもまだ色味が転んでいるので調整します。

調整レイヤーと背景を結合し、CameraRawフィルターを開きます。ホワイトバランスツールを使って適当な場所をクリックし、色味を合わせます。

 

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ここでやっと葉っぱが白く、空は青くなりました。あとはお好みでハイライトやシャドウ、明瞭度等を変更してください。

 

Step4. 仕上げ

フォトショに戻り、色味を色相・彩度ツールなんかで調整して出来上がり。

 

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ちょっと周辺減光が強めに出ているのは使ってるレンズのせいです。遠景まで綺麗に描写できるのは赤外写真ならでは。雲海も異世界感が出ていい感じです。

カラースワッピングはパッと聞いただけではとっつきにくく感じてしまう処理ではありますが、ご紹介したように意外と簡単です。正直私にはケータイでの画像加工の方が難しく感じる…是非カラースワッピングに挑戦してみてください。

 

次回は赤外写真を撮るうえでちょいと気を付けるべきことについて書こうと思います。